新築後間もない施設から、結露の原因調査を頼まれました。
大手の会社の施工ですが、調査後に対策工事をしてもらったのにまた天井と壁にカビが生えてきたというものです。
天井裏を確認したところ、たしかに結露水の跡があります。
夏のエアコンの冷えた結露水を排出する排水管の接続が不完全な事が原因で(黄色い矢印に示してある)排水管に巻いている断熱材に結露水がしみ込みます。その断熱材に水がしみ込むと断熱材が導熱材になってしまいます。対策として再度外側に断熱材を巻いた結果その断熱材にまた水がしみ込み、結露水が天井裏に漏れ出してカビが発生したという事になります。
ただ、今は冬です。エアコンの暖房では室内機に結露水は出ることなく、室外機側で発生するだけなので、天井裏は乾いた状態になっています。
何事もきちんとした原因を突き止めてから対策をしないとこのような結果になってしまいます。
記:社長