大阪市内にある二軒長屋の耐震改修の際のシロアリのお話です。
改修設計の結果1階右端の引違い戸の所に耐震壁を作ることになりました。
引違い戸を撤去し解体にかかったところ、柱と、2階を支えている梁にシロアリの
被害を発見しました。梁は食われてほとんど無くなっていました。
原因は玄関の引違戸の左側の柱に雨水が侵入し続け、柱が湿気を帯びた状態になっていたからでした。
予め室内で二階の床をスチールのサポート材で支え、既存の柱と梁を取り去り、
新しい柱と梁に取り替えました。この部分には二枚の耐力壁を新設してゆきます。
昨年の初夏、室内に羽アリが出ていたので、シロアリ業者に依頼して駆除を
してはいましたし、事前に何らかの蟻害があることを予想してはいましたが、
ここまで酷くなっているとは、壁を解体してみて驚きました。
ここを見ている皆さんにも雨漏りや壁のクラックには気を付けて頂き、
早めに処置を施すことをお勧めします。(社長)