6月に入り暑くなってきました。現場に出る際は空調服が手放せなくなってきました。
今回は住まいの点検からリフォームまでの一例をご紹介します。
能登地方の震災をきっかけに、外壁のクラックが心配なのでインスペクションを依頼されました。
インスペクションの結果、基礎のクラックや写真にある通り外壁の一部にクラックが確認出来ました。
併せてこの開口部の内部側に雨漏りを確認しました。
当該箇所が増築部であるため、増築時の屋根の取り合いの施工が甘く雨漏りが生じ、外壁材がたわんでいたので外壁材の選定ミスだと当初考えていました。
インスペクションの結果、基礎クラックの補修と増築部の屋根を含む外壁の補修を行う計画を立てました。
上の二つは施工中の写真です。
雨漏りの原因はやはり屋根の取り合いの処理が原因でした。
外壁解体後に外壁のクラックの原因は雨漏りによって蟻害(白アリに構造部が喰われること)が生じていたことが発覚しました。
外壁、窓サッシの下地、土台、柱が蟻害に遭い、外壁がたわんでクラックが入っていたのは下地が無くなっている状態になったためでした。
今回の工事では蟻害に遭った木材はすべて撤去し、下地、屋根を新設し、防蟻処理もしっかりとした上で外壁を復旧し、雨漏りを止める事が出来ました。
念のためインスペクションでは入れなかった基礎で囲われた場所に人通口を設置し、床下全体に防蟻処理を行ったところ、
雨漏りをしていた箇所に大きな蟻道を発見しました。
お客様の外壁クラックの不安から始まりインスペクションを通して他の劣化状況を発見出来た一例の紹介でした。
記:専務