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技術ブログ
2026.05.19

昭和20年代に建てられた木造建築の耐震補強 -設計変更編-

GWも明け、30℃を超える日が増えて夏が近づいてきました。

今年も例年通り猛暑になるかと思うと気が滅入ります。

 

門田建設では今年度も耐震改修工事に勤しんでいます。

現在は昭和20年代に建てられた木造建築の耐震改修工事に取り組んでいます。

この現場では耐震改修の設計を発注者が行ったものの工事のみを請け負っています。

 

工事に取り掛かってすぐの躯体調査にて当初設計にて想定していたものと現状の躯体の状況が乖離していたため、設計側と協議をして工事がストップしていました。

問題点としては、当該建物が昭和20年代に建てられた状態から今に至るまでに増改築を繰り返しており、

古い建物であるが故に工事の記録、正確な図面も残っておらず恐らくこうであるという予想のもと設計が行われていました。

躯体調査において、補強予定箇所に基礎がないこと、柱、梁が無い事が確認されました。

そのため、工事に入る前に内部の床を解体して現状の基礎の確認を行いました。

     

写真:基礎現況調査状況

 

残っていた図面よりも基礎の断面が少なく、基礎が歯抜けになっていることから、

設計側の判断で耐震補強箇所に関しては建物内部に独立基礎を新設し、アウトフレームのような形で補強を行う方針となりました。

     

写真:新設独立基礎

 

写真の左が当初設計の耐震補強の様子で、右の写真が変更後のアウトフレームでの補強です。

当初予定では既存躯体を活かして筋交いや構造用合板を用いて補強を行うのですが、

変更後は建物内部に基礎を設け、その上で土台、柱、梁を設置し、新設した躯体に筋交いや構造用合板を用いて補強を行います。

    

写真左:当初補強方法 写真右:変更後補強方法

 

当該現場は商業施設であり、床を設置していない木造建築であるためこの方法が取れますが、

一般住宅ではこのような大規模な補強を行う事はまずありません。

もう少し安価で規模が小さい補強方法も提案しましたが、発注者の強い要望でアウトフレームの補強方法となりました。

 

変更後も補強予定箇所の壁や天井を解体すると、想定していなかったサイズの梁が設置されていることが分かり、

分かった時点ですぐに協議を行って有効な補強が行えるように補強方法を変更いたしました。

写真:解体後に発覚した想定外の梁(丸で囲われている範囲)

 

このように、耐震診断はあくまで非破壊の検査であり、古い建物では正確な図面、改修の記録が残っていないことが多いため、

施工をしながら、設計内容を変更していく事例が殆どです。むしろ当初設計のまま工事が行えることは非常に稀なケースです。

住宅の耐震改修工事ではここまで大規模な変更は無いにしても、補強箇所の変更は多くあるため、

耐震改修工事をお考えの方は、頭の片隅に置いて頂ければと思います。

 

門田建設ではこのように豊富な耐震診断・設計・補強事例があります。

ご興味がある方は下記URLからお問い合わせください。

https://kadota.biz/contact/

記:専務

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