今回のテーマは「バチコ」です。

リフォームの計画を立てるにあたり、普通に間仕切り壁を計画する時は家具の配置とかも考慮に入れると外壁に対して平行、あるいは直角にしますが、今回の施主様の計画は全て斜め向きの壁でした。予想された事ですが、棚板に至るまで全て「バチコ」に合わせる事になり、大工さんの口から「バチコ」の言葉が連発されました。


                    
                           〔施工後〕


※バチコ
とは職人言葉でバチルの名詞形です。バチルとは建築用語で真っ直ぐでない事を指します。
趣味を生かすリフォーム工事  門田建設施工例
◇…施主様のご要望
鉄骨3階建ての2階部分は玄関及び広い趣味のスペースとしていましたが、ここに間仕切りを作り、寝室、陶芸スペース、バイクスペース及び玄関の4つの独立した部屋にしたいというのがご要望でした。
@ A B C D
カーテンを吊るして中を物置に使っておられます。リフォーム後は陶芸の炉を設置します。 玄関を入って東側を見ています。奥の壁に出入口ドアと寝室用の窓を作ります。
3階から階段を降りた風景ですが、ここが4つの部屋に間仕切られます。 北のガレージ側から南側を見ています。この辺りは陶芸スペースになります。 Cと同方向から撮影。剥き出しの鉄骨と黒い土間と珪藻土の壁。ここに木造の空間を作ります。
B
物置を作るスペースですが、ドアを設ける所に都市ガス配管や電気の引き込みがあり、移設するのが大変な作業になりました。
A
陶芸スペースからのドアを開けると外気に面した屋外作業スペースです。左の壁はお隣の波板に近いので落葉の掃除等に便利なように、内側にはずしやすくしてあります。
@ A B C
玄関のドアを開けたところです。壁はシナベニアの底目地仕上げにオイルスティンで薄く着色。左手は天井までのシューズボックスです。   床は地元兵庫県産の桧のフローリング。階段の丸にうまく沿わせてあります。手前の框、奥の障子も微妙に”バチって”います。 特注の3枚の障子を壁に引き込むと大開口になり、一段上がって木と珪藻土に囲まれた居心地の良い寝室に続きます。 階段から玄関を見たところです。右の扉はアウトセット引戸で開けるとバイクスペースです。
D E F G
この寝室と手前の陶芸スペースとの引戸も右側の壁に引き込まれます。左は新設の窓。正面左下の障子の奥にはFF式暖房機を設置、下が噴出し口、右上の穴からスイッチを操作します。 図面上にはありませんが、壁の角が六つあるバイク整備スペースは非常に効率よく収納を取ってあります。左にはシンクもありお湯も出ます。床には大型バイクのタイヤからドアを守るストッパーを付けました。 壁面はラワンベニア仕上げなのでどこにでも釘が打て、工具の整理にも便利です。 陶芸スペースには業務用のシンクを設置。左のカウンター下は収納スペースです。右奥に新設のドアがあり屋外作業スペースに続きます。中央奥は電気の炉の置場です。
◇…工事の様子
出来上がってみるとそうでもありませんが、骨組みの状態では”バチコ”の様子が良く分かります。 同じく骨組みの様子です。右端の鋭角は、バイクスペースのアウトセットドアの引きしろです。大工さん泣かせのレイアウトです。 一見鉄筋コンクリート造に見える梁型部分。天井を高く取ったので梁が出てきて、それを包んでいるのです。何気ない壁にも建具がきちんと納まる幅が計算されています。 シナベニアで底目仕上げの玄関まわりです。手打ちの仮クギがびっしり打たれています。それは後で一本一本抜き取るのですが、大工さんの仕事のていねいさが、こういう所に出ます。
◇…完成!
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